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いちおしワインガイド


 

白ワイン(甲州種)編

   

   

金井醸造場 『キャネー甲州 万力山 2006』
辛口 / 720ml / ¥1600



 

2006年産甲州の最初のリリースは皮仕込み。原料のぶどうは、齋間信吾氏が育てた単一畑の甲州種で、日照や風通しに気を配り、低農薬(ボルドー液散布のみ)で栽培。万力山の南斜面で育った甲州の素顔、ほんのりと渋いぶどうの味わいも楽しめるはず。甲州ぶどうのワインの原型が感じられ、飾らない生の姿の甲州を味わえる造りといえます。ちなみに、先日のワイン会で、甲州ワインを飲み続けてきたおじいちゃんが「昔飲んだワインを感じる」と言っていました。
まさしく温故知新! そんな古き良き味わいと現代の洗練されたスタイルを併せ持つ、ニューウェーヴ的な存在で、甲州ワインの1つの道筋を示すポテンシャルを感じます。

 

 

旭洋酒『千野 甲州2005』 

生産本数604本 甲州市塩山千野ヤマヂ産甲州種100%

辛口 / 720ml / ¥2625



 

一文字段梢仕立てとムギ草生による土作りを軸とした独自の栽培方法を貫く小川孝郎氏が、標高550mの南向き粘土質斜面で栽培する甲州種ぶどうを使用。樽香に負けないたっぷりとした果実味とミネラル感、非常にしっかりとした酸が身上です。無濾過で生詰しているため、若干の発泡感があります。バターやクリームを使ったお料理、フォアグラのような濃厚な素材とも組み合わせ可能な、リッチな甲州ワインといえます。 
勝沼の甲州ぶどう(鳥居平に代表される)とはまた違うスタイルとポテンシャルを持った単一畑のぶどうのみで醸造し、個性を発揮するワインはいくつかありますが(白州の甲州、御坂の甲州、善光寺の甲州など)、その中でも明らかに個性的なワインに仕上がっていると感じました。優しい香りとふくよかな味わい、決してでしゃばらない甘さなど、奥深さが感じられ、しかし一本筋の通った、他には負けない芯の強さを持ち合わせるボディだと思います。






赤ワイン(フルボディ)編

   

   

ダイヤモンド酒造『シャンテワイン メルロ&カベルネ 2004』
フルボディ / 720ml / ¥3370



 

塩尻産メルロ2樽分と勝沼町産カベルネ・ソーヴィニヨン1樽分をアサンブラージュした、本格フルボディタイプのワイン。メルロの豊かな果実味とカベルネの骨格を併せ持つ、濃密な味わいに無濾過で仕上げています。メルロの力強い厚みとカベルネの華やかな香りがベストマッチ。樽もそれほど邪魔をせず、うまく品種の個性を浮き立たせながら、さらに厚みを持たせています。国産ぶどう100%でこの価格と味わいのバランスは絶対お徳! それでいて、醸造家の心意気と力の入れようが感じ取れるワインといえます。

 


勝沼醸造『アルガ レティーロ カタベント』
フルボディ / 720ml / ¥3570



 

勝沼の自社栽培圃場から収穫されたワイン専用種を品種ごとに丹念に醸造した後、フレンチオーク樽で1年熟成し、複雑さとバランスを考慮してアサンブラージュ。穏やかなタンニンと優しい味わいが楽しめます。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プチベルドの品種の個性が相乗効果でしっかりと引き出され合い、厚みと酸とタンニンのバランスをもたらしています。バッセン後、少し時間をおくと香りも華やかに立ち、重厚感を感じるはず。
大胆な味わいではありませんが、まさに国産フルボディタイプの赤ワインにふさわしい、優しい、しかし一本筋の通った控えめな造り。この控えめのボディがどう成長し、個性を発揮し始めるのか…2〜3年後が楽しみ。先日の「甲斐ヴァン」(ワイン愛好家など一般の方を対象にベストワインを選出する、本当の意味での人気ワイン投票会)で、赤ワイン部門1位を受賞しました。


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